クリニック紹介

ごあいさつ

院長 中島美砂子RD歯科クリニック院長の中島美砂子です。

「いつまでも自分の歯で食べられる喜びを通して、人々が楽しく豊かに暮らせる健康長寿社会に貢献できること。」それが当クリニックの願いです。

具体的には、当クリニックには、主に達成すべき二つの目標があります。

一つは、2012年より私が国立長寿医療研究センターにおいて臨床研究として行った最先端の歯内治療(細胞移植による歯髄再生治療)を、当クリニックおよび全国の歯科医院を通して、より多くの患者様にお届けすることです。
歯髄再生治療とは、患者様自身の不用歯(噛み合わせに関係ない智歯や矯正治療のために抜く歯、生え変わる前の乳歯など)から採取して体外で増やした歯髄幹細胞を、深い虫歯や歯髄炎などで歯髄を除去した(抜髄)後の歯の根管内に移植することにより、血管および神経を含む歯髄を元通りに再生させるものです。

当治療法では、歯をできるだけ削らずに残すことができ、象牙質が再生され再生歯髄面上を塞ぐことにより外からの細菌感染を遮断し、しかも残った歯の性状と強度を変化させないため理想的な治療法と考えています。
従来の治療法では痛みをとるために抜髄し人工物で歯の根管内を詰めるため、歯髄本来の歯を維持する機能、すなわち、象牙質修復能力、感染抵抗力、警告信号の知覚等が失われてしまいます。

治療後も、根管内に残っていた細菌が増えてきたり、外から新たに細菌が侵入して、根の下に膿がたまる病気(感染根管)になる可能性もあります。この際に行う感染根管治療の予後は初めての場合は90%以上ですが、再治療を行うにつれ悪化し、歯の破折や予後不良により抜歯に至る可能性が高くなります。

一本歯を失うと隣の歯にも影響を及ぼし、どんどん歯を失う原因を作ってしまいかねません。
超高齢社会では、歯喪失により口腔の機能が低下して虚弱になる「オーラル・フレイル」(低筋力や低身体機能などの生活機能の低下を招き、ひいては要介護状態に導く)が懸念されています。歯髄・象牙質再生治療法はこのような負の連鎖反応を断ち切るもので、歯の寿命を高めることにより、オーラル・フレイルの予防、健康長寿に繋げることを目指しています。

当クリニックでは、現在、歯髄幹細胞の品質や移植技術の向上、および患者様の歯内環境の改善により、より短期間で高い効果が得られるような歯髄再生治療のinnovationも進めております。

さらに、一般に再生が難しいと言われている中高齢者や、ご自身の不用歯がない場合、抜髄治療後何十年も経過して大きな根尖病変をもつ感染根管になっている場合などに対しても、近い将来に歯髄・象牙質再生治療を適用できるよう実証研究を行っております。私は、自信を持って全国の歯科医の皆様や患者様にお勧めできる「安全で効果の高い歯髄・象牙質再生治療法」を目指してこれからも研鑽に励んでいく所存です。

 

略歴

1988年 九州大学大学院歯学研究科卒(歯学博士)
1988年 九州大学歯学部歯科保存学第二講座 助手
1991年 文部省若手在外研究員(米国国立衛生研究所留学)
1995年 文部省国際共同研究 (ジョンズホプキンス大学留学)
1997年 文部省国際共同研究(ニューヨーク大学留学)
2005年 国立長寿医療研究センター 口腔疾患研究部 室長 
2011年 国立長寿医療研究センター 再生歯科医療研究部 部長
カリフォルニア大学デイビス校医学部組織再生センター客員教授
2014年 厚生労働省薬事・食品衛生審議会委員
2014年 国際歯科研究学会(IADR) Distinguished Scientist Award
2015年 国立長寿医療研究センター幹細胞再生医療研究部部長
2017年 国際歯科研究学会(IADR) 歯髄生物・再生研究会 会長
2019年 RD歯科クリニック 院長

所属学会

  • 日本歯科保存学会(専門医、指導医)
  • 日本再生医療学会(認定医)
  • 日本歯内療法学会
  • 国際歯科研究学会
  • 日本マイクロ・ナノバブル学会(評議員)

受賞歴

2014年 International Association for Dental Research Distinguished Scientist Award for Pulp Biology of Regeneration
2017年 The 2017 Journal of Endodontics Awards

主な論文・総説

【原著】
  • Nakashima M, et al.: Pulp regeneration by transplantation of dental pulp stem cells in pulpitis: A pilot clinical study.Stem Cell Res Therapy 2017.世界初の歯髄再生治療の臨床研究
  • Iohara K, et al.: Allogeneic transplantation of mobilized dental pulp stem cells with the mismatched dog leucocyte antigen type is safe and efficacious for total pulp regeneration. Stem Cell Res Therapy 2018. 同種歯髄幹細胞による歯髄再生
  • Iohara K, et al.: A novel combinatorial therapy with pulp stem cells and granulocyte colony-stimulating factor for total pulp regeneration. Stem Cells Transl. Med. 2013. 歯髄再生機序
  • 庵原耕一郎、中島美砂子:難治性根尖性歯周炎における抗菌ナノパーティクル含有ナノバブル水による根管内除菌効果の検討 日本歯科保存学雑誌 63(1): 2020. ナノバブル抗菌剤による根管内除菌
【総説】
  • 中島美砂子、庵原耕一郎:歯髄再生治療:実用化に向けた取り組み 日本歯科保存学雑誌 64(3): 2021.
  • 中島美砂子、庵原耕一郎:―患者まで届いている再生医療―「歯髄・象牙質再生治療の現状」 日本再生医療学会雑誌 2019. 
  • Nakashima M, et al.: The application of bone morphogenetic proteins to dental tissue engineering. Nature Biotech. 2003.

設備紹介

手術室

クリーンベンチ

クリーンベンチ建物内のアエラスバイオ㈱歯髄細胞培養センターから輸送されてきた歯髄幹細胞をクリーンベンチ内で解凍し、薬剤と混ぜ、移植用に調整します。
外部からの細菌や塵埃の混入(コンタミネーション)を防ぎ、無菌状態で作業できます。
二次汚染も防ぐことができます。

歯科ユニット

歯科ユニット培養した歯髄幹細胞の移植治療を行います。手術用顕微鏡により、細かい部分まで確認できます。

一番上に戻る一番上に戻る
お問合わせお問合わせ HOMEHOME